94「クローバーとテング」

4.5.sat./2008

★紀伊國屋書店

真面目に午前4時もしくは5時まで連日営業のため、起床午後3時頃。
で、銭湯行とオープン準備すませ、夕食とるともう開店時刻。

夕食と夜食は最近自炊の習慣ついたのだけど閉店後、行くつもりがない時にもお隣の居酒屋「そら豆」から「今日はけえへんの?」との電話。
声かかると意志薄弱な我輩、つい千円札握りしめ・・・朝七時頃まで飲んでしまうというワンパターンの日々。イコール、ストレスたまりゆく日々。

で、今日は堺まで仕入れに行かねばならず無理に早起きし、帰りに久しぶりの北花田のダイヤモンドシティに。
で、特に用もないのに来てはみたけれど、行きつけでないショッピングセンターというものは、どこになにがあるかとんと分からず。
フロアひとめぐりと思ってはみても、ここはスタート地点からはるか先までの空間見渡せ、う〜ん、こんなに歩かなあかんの、と気分的に疲れる店舗設計に立ちすくむことしばし。はやくなんか買わねばどんどん駐車料金かさむしとのあせりもどんどんプラスし・・・。

でも、ひさかたぶりの大型書店紀伊國屋へ。
いいなぁ。
ここは我輩の好きな翻訳モノがたっぷり。かつ探しやすい陳列棚の配置。ゆったりした通路。
で、買いたい本次々目にはいり、前回記したクーンツの新作2冊もあって。でも買わず。いや買えなかった、飲み代にお金使いすぎて。

ここやったらこれからの季節、自転車で来れるやん?この大量の書物吟味するだけで数十分は費やできるやん?と、ゾクゾク。
映画ばかりみていた高校時代、夢の中で、通ったことのない横丁に映画館あらたに発見した時のような(あくまで夢やけど)高揚感だった・・・。

4.6.sun.

★寄席

近所の銭湯での「玉の湯寄席」に参加。
今朝方も「そら豆」で飲んでいて、昼12時からのこの寄席のこと思い出し、5時頃切り上げて就寝。

本日の寄席は玉の湯初企画とのこと。
で、林家笑丸(えみまる。ショウまるの呼び名の方がええと思うけど)と、笑福亭仁福お二人出演。前売り五百円也。

生の落語は我輩初体験・・・いや、漫才も吉本の舞台も未経験なんだけど。
笑丸は切り絵芸もし、「さて、なにを切り抜きましょ?」
と、後ろの席から「まんじゅう怖い、切ってくれ!」

つづいて出演の仁福さん、切り絵芸のあと「さて落語を」といいかけると後ろの席から「まんじゅう怖いしてくれ!」「あんたかいな、笑丸にまんじゅうせえっていうとったの。まんじゅうの落語そんなに好きかいな」「オチ研入っててん」「近所の子供集めて自分でし〜や」なんてやりとりは、こんな場所ならではか。次回寄席は半年後とのこと。

★親愛なるN氏

滋賀で居酒屋経営している墨丸会員71号N氏来店。
滋賀からの店移転先として、住吉区周辺で空き店舗を探しておられる。
N氏は、我がサラリーマン時代の取引先担当者、かつ年配の方ながら我輩の飲み友。
我輩独立後、しばらくしてご本人も我輩同様中途退職。で、畑違いのこの世界へ。
今回ようやく苅田地区で手ごろな物件みつけ、今夜奥方に報告するとか。
「滋賀離れるなんて許してくれますかいな」「いや、離婚してもええねん」
ま、近所に仲間が増えるっちゅうのはうれしいけれど、ちょっと複雑な気分・・・。

4.7.mon.

★クローバーフィールド

休みの日。
晴れてれば兵庫の竹田城跡行予定が、雨天ゆえ映画「クローバーフィールド」を泉北にて観賞。
み終わった瞬間評価は5/5。

ハンディカメラの映像が当初うっとうしく、先夜墨丸会員734号チャン氏いわくの「あの映画はマスター好みですよ!」が疑わしくなってきた頃から画面にくぎづけ。それほどの臨場感。続編はやくみたし。
物語終わっていつものごとく8割がたの観客はそうそうに席立つが、この作品、エンドマーク出るまでみるべきです。うふふ。

上映時間まで本屋で時間をつぶした。
で、文庫本2冊購入。その朝方4時に目覚めてしまい、その2冊交互に読み始め・・・

4.8.tue.

★テング

まず、「TENGU」(柴田哲孝。祥伝社文庫)を読了。
この本、決して買わなかったであろう興味のない裏表紙の下記あらすじ。
・・・26年前、群馬県の僻村での迷宮入り連続殺人事件。当時その凄惨な殺害方法等から天狗の仕業と噂されての現代、その事件の物証をDNA鑑定すると意外な事実が。
が、帯に「凄絶なミステリー。類い稀な恋愛小説。第9回大藪春彦賞受賞作」とあって買ったわけ・・・。

「ページを繰る手を止められない」「彩恵子という特異なキャラクターが際立って鮮やか」という解説通り・・・ま、薄幸の美女登場の小説に弱い我輩ゆえの採点だが、評価5/5。
この作者の「下山事件 最後の証言」もぜひ読んでみたい。

4.9.wed.

★親愛なるM先生

千代田店での常連のお一人、М先生が最近よくお見えに。
免疫学専門ゆえ、先夜も鳥インフルエンザの「ご講義」をお客サン共々拝聴させていただいたが、我輩の関心は「センセ、ボク今年の冬はじめてだったんですが、両足のかかとにヒビできちゃって、歩くと痛いのなんの」で、センセ「老化です」のひとことで終わり。

どうりで最近、日ごろ口にしない「とんかつ」なんぞを食べるようになっていた(油が足らんのや?)。
モノの本によると、とくに好き嫌いのない人は体内の栄養物質不足すると「ああ、魚が食べたい」「今日は肉が」「野菜を」と自然な欲求生じ、それに従っていると万全だとか。
・・・「彼女」欲しいンだけど、こればっかりは?

★「今夜の迷言!」

その1
「ホトケの顔は今日も三度まで」

その2
「青春時代のさみしい夜、電話の時報の声聞きながら酒飲んでた」
「うちの女房、料理番組みながら白めし食べとる」
「エッチビデオみながらすんのんと一緒やなぁ・・・」

その3
「よろこんで!」「よろこんで!」

創意工夫に満ちたサービスを行っている企業を顕彰する「ハイ・サービス三百選」に、チェーン展開する「がんこフード」が選ばれたとか。

ここで飲食した際、目の前の板前が「はい、よろこんで!」
真後ろの仲居(あいにく後ろはその詰め所)からも「はい、よろこんで!」
前後からのそれにヘキへキし、常日ごろ記入したことない店のアンケート用紙に、「うるさすぎて食欲なくなった」と。
で、あれがサービス満点?
あのなかば無表情な顔で「よろこんで!」っていわれてもなぁ・・。

「クローバーとテング」完

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