192「嬌声と喚声」

7.16.fri./2010

★なまめかしい

「嬌声」という言葉を勘違いしていた。
女性独特の、あの「キャー!キャー!」叫ぶ黄色い喚声(喜びの「歓声」ではなく我輩は断ずる、あれはワメキ声のほうの「喚声」だ)、その「黄色い喚声」イコール「嬌声」を「矯正しろや!」と常々思っていたのだが、辞書をひくとその「嬌声」って「女のなまめかしい声」という意味「だけ」だった。そのなまめかしさのほかに、もっとマイナスの意味もふくまれると思っていたのだが・・・。

「なまめかしい声」なんてついぞ聞いたこともないゆえ無理もない。
そういえばヒステリーなんてのも女性特有の病。
鬼婆という言葉はあるけれど鬼爺は聞いたことがない。
これらはすべて劣・品性的だな。恐るべし、女。
生まれ変わりたくない、女という名の異人・・・。

こんなことを書いたのは、小泉元首相の息子が今回の参院選街頭応援演説のテレビニュースに登場するたびに耳にしてしまう女達の「キャー!進ちゃ〜ん!」の喚声に、「恥も外聞もなく、なんであんな声出せるんや?生徒会長の応援演説してるみたいな奴に」と、かねてより(古くはビートルズ初来日の頃からやけど)そのけたたましい叫び声にうんざり気味が増幅されたからで・・・。

★国辱

そんなとき目にした「週刊ポスト」の新聞広告。
いわく、「霊柩車に頬ずり、出棺にペンライトの暴挙!韓流スター葬儀で日本人女性300人のまさに国辱」

うむ、先日自殺した韓国男優にまつわる話だ。
面白そうだからポストを買いに走ったが売り切れだった・・・。
注:面白そうというのは自殺がではない。

韓国人がみせる身近な人の死に対しての、日本人からするとわざとらしいほどのあの「激情と慟哭そしての失神」(これは韓国独特の死者への慰霊らしい)
が、産経新聞の韓国特派員黒田勝弘氏によると、韓国の儒教的伝統では感情を抑えることが人間的で(うむ、これは日本的美学に通ずるではないか)、感情のままに行動するのは動物的だとし、人間としての修養を重視。そこで感情のまま動きがちな女性や子供は修養の足らぬ者として低くみられた、という。
そういう意味からか、韓国ドラマのヒロインって恋人の死に目に会っても醜く泣き叫べへんなぁ。

この自殺報道のテレビニュースで、中年日本人女性が「彼は私の人生を変えてくれた恩人です。彼は私のすべてです」などと泣きながら訴えていたけれど、家族がその姿みたらどう思うのだろう?特に彼女のダンナは?「おまえ、そいつと浮気でもしたんか?」な〜んて、まさか思わんやろけど。思ったとしたら類は類を呼ぶで、ダンナもバカである。

韓国人の号泣はほとんど肉親に対してであって、他人にはそれほどでもないとか。ということは、この日本人中年女性に対し、ダンナのみならず韓国人はどう感じたのだろうと日本男子としていささか心配である。「日本の女は動物的すぎるわ」な〜んて思われたら、まさに国辱・・・。
(あ!うちの女房リ・フジン、上記のことすべて当てはまっとるわ・・・)。

「嬌声と喚声」完

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