211「’11 おめでとう!」

1.6.thu./2011

★年末年始

年明けての1日午前1時、お客さん宅で鍋パーティするってんで早々に店閉め、計6名で新年会(主催の墨丸会員388号Cちゃん、ありがと!)。朝7時ごろまで飲んでましたか。

その前夜の31日、常連さんたちの出足遅いなぁとグチってたら、お客さんいわく、「墨丸忘年会が30日。つづけて31日にも飲むってのはシンドイですよ」
なるほど。そう言われればそう。今年は考慮だ。
※9日は墨丸にて新年会です。19時〜22時。ピザ&飲み放題、景品付で3千円。前日までにご予約を。

例年1日から2日にかけて店の大掃除で(12月中には大掃除をと18年間思い続けるばかり)、今年もそのつもりだったけれど今回は上記のそんな事情で、ダメです、動けません。飲みすぎました。
で、2日夕刻に自宅に帰る予定が、1日夕刻に繰上げ。
朝方までの墨丸営業かつ休みもないに等しい昨今、久しぶりの遠方の自宅(もう自宅とは思えんけど・・・)、洗面所の電灯スイッチの場所も忘れてしまってた。かつ久しぶりの布団ゆえ、17時間、トイレにも行かず眠り続けてしまった。

サラリーマン時代に鬱々と「あ〜、日曜ロードショー終了のテーマソング流れてしまった、もうまた仕事か・・・」とか、指折り数え当初はホクホクしていた正月休みが減るにつれての暗黒の日々など、はるかかなたの思いだけれど、今回の正月休み後はこれまた久しぶりに「あ〜、またあの店での暮らしが待ってんのか・・・」と鬱々。
それだけ布団での寝心地が良かったわけで。ま、我が妻リ・フジンにはあいかわらずの冷たくされる存在だったけれど・・・正月早々。

★「今夜の本!」

で、自宅での孤独な日々ゆえに、正月に三冊も読了。
お客さん方からお借りした本です。

1冊目、瀬尾まいこ「温室ディズ」(角川文庫)
学級崩壊の小・中学校で生き抜く(まさに「生き抜く」ですな、これは)少女たちの物語。
我輩も転校生ゆえの陰湿なイジメの経験アリ(教師なんてなんの役にもたたず)。が、占い師による「あなたはトラブルを避けようとするがトラブルなしでは生きていけないタイプ」といわれたそのままに、なんの悩みもなかった小学4年生時代に不登校(朝日がさんさんと降り注ぐそんな素晴らしき時間に教室にいるのが単にイヤでサボってただけで)。反面、イジメの6年生時には一日も休まず登校ってな具合。
で、前回紹介の佐々木譲「警官の血」読後、もと警官志望の我輩「警官にならんでよかった」との感だったけれど、小学校教師志望でもあった我輩、この作品で「教師にもならなくってよかった・・・」
イジメ等さすが見てみぬ振りはできないとは思うけれど、たぶん我輩などなんの役にもたたなかったろうと思わされ・・・。「バーなんて経営するもんじゃない」って思える本、サラリーマン時代に読みたかった・・・。評価4/5。

2冊目、東野圭吾「夜明けの街で」(角川文庫)が、今回の一推し。でもこれは好みでしょう。
「不倫する奴なんて馬鹿だ。・・・でも、どうしようもない時もある」で始まる不倫の「恋」の物語。内容にくらべ、題名がいまいちですけど。
さすが東野圭吾さん。
その息苦しい恋の行方にわが身置き換えつつのハラハラドキドキの展開にとどまらず、恋した相手がもしかして殺人者?という、書けるもんならこんな物語書いてみたいう意味ふくめての、5/5。

3冊目、米沢穂信「インシテミル」(文春文庫)
秀作「ボトルネック」以来の米沢さんの本。
時給11万2千円ものアルバイトに採用された男女12人が奇妙な施設に閉じ込められ・・・。
冒頭掲載の施設の見取り図みただけで、もう興味津々。
かつ我輩でも応募するやろなぁ、で感情移入多々。
でも昔っからこういう密室物ってのは肌に合わず&読解不能な箇所アリかつもう少し簡潔な展開だったらと、もったいない3/5。

どうにか墨丸も新年を迎えることができました。
皆さま、今年もより、よろしくお願いいたしま〜す。

「'11 おめでとう!」完

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