237「墨丸組七代目」

12.17.sat./2011

★七代目

墨丸創業以来の20年間に、ダミン(惰眠)と名づけ続けてのペットの数々、その七代目、14日(水)誕生。

金魚、亀、ハムスター、砂ネズミ2匹、「おまえ」という別名の腹話術用の人形(これはペットとしては?やけど)、そしての七代目は?(金魚複数は一代にまとめた)

堺のしんかなシティが20年目にして閉店と知り、テナントのペットショップでなにか安くなってないかと、ふらり出かけてみた。
タランチュラ、小さなカラフルな蛇たち、生まれたてのモモンガなど、初めて目にする動物も売られていて、その一コーナーで目にしたのがミニウサギ。
モモンガなどや各ウサギが万単位の売値なのに、そやつは2980円也。

店員に「これだけなんで安いの?」と聞くと、「ミニウサギって雑種なんです。でも飼えばみんな可愛いんですけどね」「大きくなるの?」「いえ、これ以上大きくなりません」「閉店近づくともっと安くなるの?」「たぶん少しは。でもその頃には売れてしまってるかも」
そらそやな・・・。

世界最小のなんとかウサギなど2万円近くもするのに、大きさ変わらんのにこの値段。でもいかに安かろうとウサギ用ゲージは7千円くらいもして・・・。

そうそう、むかし知人が子ウサギくれ、ポケットに入れて持ち帰る途中に小便を・・・。
それでではなかったと思うけれど「飼いきれません」とその日に返した覚えもあるわけで、犬猫にくらべ表情乏しく、特に大きなウサギは太ったオバハンみたいでまったく魅力感ぜずもあり。

シティあとにしてから墨丸で物入れに使ってる桐の大箱の存在思い出し、コーナンでバーベキュー用の金網三枚等購入。
で、手慰みでペットショップでみたゲージ風に改造してみると、それが意外とうまく完成してしまい・・・するとなにかそこに生き物入れてみたくなり、「ハムスターかな、ウサギかな、なにがいいかな」と思案し始め・・・しんかなシティ再訪。
※犬猫飼うときは保健所で殺されゆくそれらをと決めているので、はなから除外。

ウサギのゲージコーナー。
「あれ、おれへんやん?」
あの雑種、早速売れてしまったか・・・。
でもそんなに欲しかったわけでもなく、いまや自分の身を生きながらえさせるだけでもしんどいのに大き目の動物は「ま、ええわ」と、すっきりした気分で目線下げると、積み重なったゲージのいちばん下に、黒と白のぶちのそやつがいた(いや、いてしまった・・・か)

値段、もう下がってて1980円也。
「おお、安い!ハムスター2、3匹の値段やん!」

で、安さにつられ、今年8月20日生まれの白黒ぶちの、♂のそれを買ってしまった・・・。
でもトイレ、牧草、えさ、毛玉排出剤、給水器、かじり木、ゲージシーツ、リードなど、必要だと店員にいわれての品代プラス4674円也(うまいことなっとるわ・・・)

それら店に持ち帰り、そやつが入ったダンボールケースみてみると、誕生日や体重記入表示のそこに、♀の記述が。

たしか売り場ゲージにはオス表示の♂が書かれてたはず・・・。
犬猫もメスのほうが人間とは違って飼育経験上、性格がやさしい。
たとえば以前、メスの雑種犬飼っていた際、リードはずれて逃げ出し呼んでも戻らず。で、地面に我輩横たわって死んだふりしてると心配そうに(?)近寄ってきて捕まえられたけれど、オスの柴犬などはそうはしても楽しそうに我輩の周りを走り回ってるだけ。で、遊びつかれてようやく帰宅してくるという、人間の男と同じ習性だった・・・。

ゆえに今回も、何の動物にしてもできればメス希望だった(我輩のもとに人間のそれがいないからではない、たぶん)。
で、念のためにペットショップに電話し確認すると、メスだった。
う〜む、なんかいい予感?

が、噂には聞いてたけれど、ウサギは神経質すぎ。
少しの物音、我輩の急な動きに敏感に反応し、ビクッと飛び跳ねる。
こちらも「悪かった!」とビクッ(飛び跳ねはしないが)
で、この日はそやつに触れもせず、新築ゲージにそっと・・・。

翌朝、ゲージ掃除し、日の当たる場所に移動。
その横で新聞読んでると、しばらくして我輩に近づいてき、知らんふりしてると服の袖を噛んだりし始め離れなくなり、いや〜、人懐っこい動物ではありませんか!昨日買ったばっかしやのに。これって、犬ちゃうぞ、ウサギやで。

昨夜は、驚かしてはと抱き上げることさえせずだったけれど、試しに抱いてみるといつまでもひざの上でじっとしていて、袖口なんかに鼻先をいれてくる。こりゃ、かわいい!
ただ頭などを「撫でて」(か?)と差し出され、撫ではじめるといつまでたっても離れないのが少々しんどい・・・。うふふ。

犬のように鳴きもせず、猫のように気まぐれでもなく、糞は意外に大量だけれど乾燥してて見た目はキレイだし匂わず。
ゲージの中から始終我輩の動きを追ってくるのにも人情がわく。
我輩外出するときにはじっとこちらをみつめ続けるそやつに「いってくるわ」と声かけてしまったり・・・。
まぁ、まばたきせぬその瞳は表情に乏しく少々不気味だけど。でも赤くはないんだと初めて知った。

う〜ん、期待せぬことが反してそれ以上の幸福をもたらすものであるという人生の真実を垣間見た思い。
今日からお前のエサ代稼ぐのに仕事頑張るわ、七代目ダミン!

次回「この子、あげます」につづく(掲載日未定)

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