252「百円ショップの電球」

7.13.fri./2012

★外灯が切れて

で、長居方面での仕入れ行のついでに百円ショップで白熱球購入。
2個セットで105円也。安い?

取り付けました。
そしてのオープン後、「ん?点いてへん?」
「スイッチ入れ忘れ?」と、店内スイッチボードみてみると、オンに。
「まっさかなぁ」と、電球取り外して他の機器でチェックすると「点かんやん!」(メイド・イン・チャイナやった・・・)

もうひとつは点灯したので(奇跡?)交換し、金額が金額ゆえ捨て置こうとも思ったけれど、赤色中国になめられたままじゃ日本人の沽券にかかわるとばかりに、切れてる電球持って自転車で10分以上もかかるショップへ返品行。
こんな場合、店側に新品持ってこさせる類の話聞くけれど、気弱なボクには到底無理。思いつきもしませんでした・・・。

レジ空いた頃みはからって(これまた気をつかって)、「これ点かないんですけど」とパッケージごと女子店員に差し出すと、「あ、すみません」と店員さん確かめもせずに「交換されます?」「いや、また点かなかったらめんどうですから」(嫌味じゃなく本音)、「じゃ返金させていただきます」と105円差し出され、「あの、パッケージの中は切れてるやつ一個なんですけど・・・」「え、2個セットですから2個持ってきてもらわないと」「・・・?一個分の返金は無理ってこと?」「はい」「じゃもうひとつのを持ってこいって?」「はい」

で、切れてしまった。軽くですけど、電球じゃなくわたしが。
「わざわざ我孫子から来て、で、また取りに帰れって?それやったらお宅が引き取りにきてくれる?」と、大声でなくそんなことをいいました。いや諭しました。

と、そこに先輩らしき女史がきて、「お客さまこちらのレジで」
我輩のうしろにいつしか勘定待ちのお客、長蛇の列。
あ〜、恥ずかし!べつにヤカラいうてるわけでもないのに・・・。

その店員さん「それでは引き取らさせていただいて返金を」と105円差し出され、「105円違いますよ、一個やから半額ですよ」「いえ、これでどうぞ」「一個分でいいですよ」「いえ、処理上105円で」
・・・なんかすっきりせん。被害者なのに加害者気分にさせられて。
もう買わん、あの百円ショップで電球は。いや、近場の百円ショップで買お・・・。
「安物買いの銭失い」がつきまとうわが人生一端のお話でした・・・。

★「今夜の映画!」

「灼熱の魂」(カナダ・フランス合作)
母の遺言で双子の姉は見知らぬ父と兄の行方をたずね中東に向かう。その地で待ち受けていた衝撃的な事実!魂が震えるほどの結末!(日本人なら発狂するやろ・・・)
本作、2011年キネ旬ベスト9の順位はおかしいと思うほどの傑作。アカデミー賞外国映画賞ノミネート止まりも「?」と思いきや、たしかこの年「英国王のスピーチ」が受賞だったかで、まぁ仕方ないか。
あ、これ以上なにもいいません、いや、いえません。とにかく観てください。評価、傑作の5/5!

この作品の前にユダヤ人迫害がテーマの「サラの鍵」をみる。
ユダヤ人少女サラは、ナチスの検挙から弟を守るため納戸に閉じ込める。収容所から脱走し、サラは弟の救出に向かうが・・・。
「灼熱の魂」同様、過去と現代が錯綜する展開。このコーナー、傑作しか紹介しないんですが、同様な流れの作品ゆえ印象に残って取り上げました。でも、1942年当時のパリでの出来事がハードな分、現代描写が少々かったるくって、4/5。

★「新フード!」

今回の新規導入は、「パリパリ麺サラダ」
揚げた麺にサラダをのっけてドレッシングを。
当店定番「皿うどん」のあっさりサラダ版です。夜食にもど〜ぞ!

★「今夜の本!」

「影法師」(百田尚樹。講談社文庫)
「灼熱の魂」同様、同好の士C氏絶賛の作品。
ゆえに裏表紙のあらすじ目にせず読む(あとで読んでみるとこれはネタばれ。編集者よ、もっと知恵を)。ま、小藩の下級武士の友情と生涯を描く、とだけいいましょう。
珍しくC氏絶賛ゆえ期待しすぎて(「灼熱の魂」は異論なし)、後半に至るまでいつもの百田節に酔いしれたけれど(元放送作家だけあって読者の心つかむテクニックは抜群)、「そこまで褒めるかぁ?」の評価4/5止まり。
が、「影法師」の意味が分かると「なるほど!」。男の世界はいいなぁであった。

「百円ショップの電球」完

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