419「今夜の映画!」7 /2018のベストは?

8.10.fri/2018

★「今夜の映画!」

ガジュ丸評価基準。
5「傑作」4「秀作」3.5「佳作」3「普通」2「凡作」1「駄作」。NF=ノンフィクションetc ※=再観作品。

01.「ゲージ・ダイブ」2017/オーストラリア/3.0
02.「海底47メートル」2017/アメリカ/監:ヨハネス・ロバーツ/3.5
03.「クリミナル 2人の記憶を持つ男」2016/イギリスetc/アリエル・ヴロメン/出:ケヴィン・コスナー/3.5
04.「ラブチャー 破裂」2016/アメリカ/3.0 ※
05.「アパルーサの決闘」2008/アメリカ/エド・ハリス/3.5
06.「シャドウ・スナイパー」2015/スペイン/ダビ・R・ロサダ/3.5
07.「100万円と苦虫女」2008/日本/タナダユキ/蒼井優/4.0
08.「ウインター・ウォー」2017/フランス/3.0
09.「ザ・コンサルタント」2016/アメリカ/ギャヴィン・オコナー/ベン・アフレック/4.0
10.「リトル・ボーイ 小さなボクと戦争」2015/メキシコetc/アレハンドロ・モンテベルテ/5.0
11.「ドント・スリープ」2016/アメリカ/3.0
12.「キル/オフ」2016/フランス/クリストフ・デロー/3.5
13.「ケンとカズ」2016/日本/小路紘史/3.5
14.「ミモザの島に消えた母」2015/フランス//2.0
15.「テイストピア パンドラの少女」2016/イギリスetc/コーム・マッカーシー/3.5
16.「ライフ」2017/アメリカ/ダニエル・エスピノーサ/5.0
17.「ショートウェーブ」2016/アメリカ/1.0
18.「グラウンドブレイク 都市壊滅」2016/アルメニアetc/2.0
19.「光をくれた人」2016/アメリカetc/デレク・シアンフランス/4.0
20.「ザ・インターセクションズ」2016/イギリスetc/クリストファー・スミス/3.5
21.「プロメテウス」2012/アメリカ/リドリー・スコット/3.5 ※
22.「エイリアンvs.プレデター」2016/アメリカ/ポール・W・S・アンダーソン/3.5 ※
23.「ナインイレブン 運命を分けた日」2017/アメリカ/マルティン・ギギ/3.5
24.「ミューズ」2017/スペインetc/ジャウマ・バラゲロ/3.5
25.「リヴォルト」2017/南アフリカetc/3.0 ※
26.「クライムダウン」2011/イギリス/2.0
27.「プリズナーズ」2013/アメリカ/ドゥニ・ヴィルヌーブ/ジェイク・ギレンホール/3.5
28.「かくも長き不在」1961/フランス/2.0
29.「複製された男」2013/フランスetc/?
30.「リベンジ・ショット 最後の賭け」2017/アメリカ/3.0
31.「バーン・アフター・リーディング」2008/アメリカ/3.0
32.「ボーダーライン」2015/アメリカ/ドゥニ・ヴィルヌーブ/ベニチオ・デル・トロ/3.5 ※
33.「エイリアン:コヴェナント」2017/アメリカ/リドリー・スコット/3.5 ※
34.「ジェラシック・ワールド」2015/アメリカ/3.0
35.「ハイジャック・ゲーム」2017/アメリカ/3.0
36.「テッド」2012/アメリカ/セス・マクファーレン/マーク・ウォールバーグ/3.5
37.「テッド2」2015/アメリカ/3.0
38.「ロング・トレイル!」2015/アメリカ/ケン・クワピス/ロバート・レッドフォード/3.5
39.「リメインダー 失われし記憶の破片」2015/イギリスetc/?
40.「ちょっと今から仕事やめてくる」2017/日本/3.0

★「断念!映画」
「面白くなさそう」と中断してしまった、「断念=残念」映画は?

「月曜日のユカ」1964/日本
「溺れるナイフ」2016/日本
「悪夢ちゃん The 夢ovie」2014/日本
「雨の日は会えない、晴れた日は君を想う」2015/アメリカ
「ミス・シェパードをお手本に」2015/イギリス
「太陽は光り輝く」1953/アメリカ
「AVP2 エイリアンズVS.プレデター」2007/アメリカ
「オペレーション・ダンケルク」2017/アメリカ
「人のセックスを笑うな」2008/日本

シリーズ6作目ともなると、もう目も当てられぬ「AVP2 エイリアンズVS.プレデター」
南極の地下巨大遺跡を舞台にした「エイリアンvs.プレデター」の続編で期待。けれど、舞台がアメリカ片田舎という、シリーズで最もチンケな設定は我慢するとしても、その画面暗すぎナニがどう動いているのかが皆目わからぬ。
かつてトビー・フーパー監督、コリン・ウイルソン原作で期待の「スペース・バンパイア」をレンタルビデオで観はじめ、「コレはテープが悪いンだ」と鑑賞中断。後日、テレビ放映のソレ観れば、やはり画面暗すぎ、何が何やらワケわからぬまままた中断。そんな撮影いまでもかと、もう呆れ果て、まさに「目も当てられず」・・・。

★「期待作!」

1961年のフランス映画「かくも長き不在」だ。
熱烈洋画ファンだった田舎町の高校生時代、名作と知るも都会にはある名画座など町にはなく、この作品観る機会のないまま題名だけは長らく記憶。
終戦後、ゲシュタポに連行され行方不明の夫に似た浮浪者が、妻が経営するカフェの前を日々行き来するのを妻が目撃。周囲の人々や親類とともに夫か否かを確かめようとする。が、男は記憶を失っていた・・・ラスト、記憶を取り戻さぬまま立ち去ろうとする男の背後から、男の名を大声で呼びかける。と、発作的に男は立ち止まり、背中を向けたまま両手を高々と上げる。捕らえられたとき同様の反射的な動作なのか。が、男はそのまま町から消え去って・・・。カンヌ映画祭受賞作ゆえ毎度のことながら「ブンガク」的幕切れでイライラ。結局、何なんだよッ。

★「寸評!」

印象深い作品・・・
些細なことで前科がついてしまった女が家族と居づらくなり、世捨て人のように働きながら100万円貯め込むたびに各地を転々とする、蒼井優演ずるロードムービー「100万円と苦虫女」は、せつないラスト。

孤島で暮らす灯台守の夫婦に子が授かるがたて続けに流産。失意の日々を送るある日、島に漂着したボートに乗せられていた赤ん坊。その子を実子と偽って育て始めての悲劇「光をくれた人」の2作が印象深い作品。

印象深い俳優・・・
俳優エド・ハリス監督・主演の西部劇「アパルーサの決闘」に、「ロード・オブ・ザ・リング」のヴィゴ・モーテンセンが相棒役で出演。主人公より存在感あり!

つい再観してしまった麻薬戦争描く「ボーダーライン」には、秀作「エスコバル 楽園の掟」で冷酷な麻薬王演じたベニチオ・デル・トロが、やはり冷酷な捜査側脇役で出演。暗い目つきの強烈な個性の彼も存在感たっぷり。

老人ふたりが何千キロもの北米自然道を踏破しようとする「ロング・トレイル!」は、8月初旬に俳優業引退表明したロバート・レッドフォード(81歳)主演作。その髭面の相棒役が「似てるなぁ、まさかなぁ」とエンドロールで確認すると「えっ!」の、ニック・ノルティ。あのコワモテ俳優がと、体格ふくめあまりにも老け込んでいて。我が青春時代、銀幕で活躍してくれた彼らの今を見ると、まさに光陰矢のごとし。だけど、同時代に生きてこれてコレはシアワセ。

パニック映画のオススメ・・・
海中の檻からサメを観察するレジャーを楽しむ姉妹。突如、ボロ船のクレーンが壊れ、檻が47メートルの海底に落下。大海原の底でのサメの襲撃、酸欠の極限状態からの脱出は?の「海底47メートル」。同様の作品に「ゲージ・ダイブ」があるけれど、こちらはもう内容忘れてしまってた・・・。

「ナインイレブン 運命を分けた日」は、アメリカ同時テロで5人の男女が乗り合わせたワールド・トレードセンターのエレベーターが緊急停止。ビルの倒壊が始まる・・・。懐かしのチャーリー・シーン、ウーピー・ゴールドバーグ出演の実録ドラマ。

etc・・・
リドリー・スコット監督「プロメテウス」「エイリアン:コヴェナント」、ようやくまとめて鑑賞。
「プロメテウス」公開から「コヴェナント」公開までの空白期間のおかげで、かつては細部繋がり思い出せず消化不良だったけれど、ようやく納得(アホやん)。続編ありとなればぜひ観たし!

自分と瓜二つの男の存在を知っての混乱と恐怖を描いた「複製された男」では、事故で記憶を失くした男が莫大な賠償金もとに当時の状況(建物など)再現し記憶の再生を図ろうとする。
「リメインダー 失われし記憶の破片」は、見入ってしまった割にラストが?

★「今夜の名言!」

「寒いよ・・・映画で死ぬ前に言うセリフだ」
(題名忘れた映画での、確か脇役が死ぬ前に言うセリフ)

★「ガジュ丸賞!」

甲乙つけがたし!

表の顔は天才的会計士。裏では天才的殺し屋。だがその男は「自閉症」。そんな異様な役柄をベン・アフレック好演の「ザ・コンサルタント」
最近の同類作では、デンゼル・ワシントン「イコライザー」、キアヌ・リーヴス「ジョン・ウイック」、トム・クルーズ「ジャック・リーチャー」思い出すけれど、この類でのまともな(?)アンチヒーローとしては「ジャック・リーチャー」と、本作主人公ウルフではないか。続編期待してしまうほどの良作。

「リトル・ボーイ 小さなボクと戦争」は、第二次大戦中のアメリカ西海岸の小さな町が舞台。日本軍との戦場に出征した父親の身を案じる主人公の8歳の少年ペッパーがとにかく可愛い。迫害受けながらペッパーの相談相手ともなる日系人をケイリー・タガワ(田川洋行)が演じている。チビゆえリトル・ボーイとからかわれる少年のそのあだ名がラストにつながって・・・。

で、この映画は細部まで覚えておきたいと、吹替版ふくめ今月二度観たことで「ガジュ丸賞!」を、そのSFホラー「ライフ」に決定。
火星で発見した微生物。宇宙ステーションの隔離室で次第に可愛く成長。その愛らしさから、地球の子どもたちが「カービィ」と名付けるが・・・。
サンドラ・ブロック「ゼロ・グラビティ」以来の、宇宙を舞台にした興奮とスリルのSF映画!ラストシーンの次の展開は?と、気になって気になって・・・。

「今夜の映画!」7/2018 完

<戻る>