8.1.thu/2019
★「今夜の本!」
ガジュ丸評価基準。
5「傑作」4「秀作」3.5「佳作」3「普通」2「不満作」1「駄作?」
NF=ノンフィクション ※=再読作品
01.「よるのふくらみ」窪美澄/新潮文庫/4.0
02.「一家四人惨殺犯の告白 19歳」永瀬隼介/角川文庫/NF/4.0
03.「謎解き超常現象」ASIOS/彩図社/4.0
最近、数冊を並行して読んでいるため読破作がなかなか生まれない。
かつ、深夜の録画映画鑑賞は習慣となってはいるが、昼間はあいも変わらず雑事に追われ、本を手にするのは眠りにつく寸前のみと化していることに気づいた。
産経新聞に採用された投稿エッセーでもその危機感について記したのだが(この時点未掲載)これではいけないと、8月より積極的に本を手にしようと、手にする時間を作ろうと決めた。
★「寸評!」
今のところ「ハズレ」なしの窪さん作品群。
今月の、性格の異なる兄弟の一人の女性を巡る恋愛劇「よるのふくらみ」もしかり。
1992年、少年による千葉県での殺人事件のノンフィクション「一家四人惨殺犯の告白 19歳」は、作者が少年の生い立ちから事件までの行動と死刑確定までを丹念にたどった力作。
殺人事件9件をとりあげた読書中のノンフィクション本と通ずる事件発端は「業か、因果か、偶然か」・・・いや、すべて犯人の「生い立ち」ではないかと思えてきた。こういう人間が身近にいぬことは偶然の幸いなのだ。
「謎解き超常現象」は「トンデモ本」ぽい体裁だが、ASIOS(超常現象の懐疑的調査のための会)編纂のマジメ本。39もの「伝説」が収録され、オカルト信奉者やムーの世界愛好者らの記述、言動、完全拒否となること必至。ただいま「謎解き古代文明」読書中。
★「ガジュ丸賞!」
「一家四人惨殺犯の告白 19歳」永瀬隼介/角川文庫!
「今夜の本!」7/2019